空間を広く使う



                                                   高野圭介


テニスでも卓球でも,碁でも同じ・・・空間を広く使う

卓球 伊藤美誠
伊藤美誠は省エネ卓球で勝ちまくった。ところが、通じない相手に会った。
それから「体幹とフットワーク」の猛訓で見事,自分の世界を切り拓いた。

1.楽しく(怖じけたり、緊張しないで)プレーする。 どんな場面でも緊張しない。

2.幼少期から友人でライバル関係でもある同学年で同郷の平野美宇さんと
切磋琢磨して、二人で「みうみま」の愛称でダブルスを組み、勝ちまくった。
すなわち
 平野美宇さんらとともに2000年前後生まれの選手は「女子卓球黄金世代」とも
呼ばれているそうです。



その源泉は「絶対負けない、負けん気。負けず嫌い。」三つの精神力。
 しかも技術的には「コートを広く使う」と言っている。


スポーツはすべて

碁も


 上田桃子のゴルフも精神力の賜物だし、

将棋の金井恒太六段は「自信・根性・努力」と言っている。

テニスの大阪なおみに一つアドバイスを「空間を広く使う」。



囲碁もスポーツ。碁で「碁盤全体の大局観で打つ」のと同様である。


アマの碁・プロの碁




 
アマは碁を打つかぎり勝つべし。

  アマとプロの違いは碁の強弱は勿論決定的だが、
  アマは100%「負けてあげる」ようなことはしないし、できない。

 ところが、プロはアマに「負けてあげる」という美徳を持っている。
否、美徳では無くて、生活の知恵である。

  今までに、アマに勝ちすぎて客として逃げられた経験が
「3局に1局は負けてあげる」のが指導碁の鉄則となっている。


プロの底力 二件

  猪尾睦雄という初段の人がいた。鈴木越雄プロに五子で、
3局に1局は勝つと言って、田舎に帰ってきた。
しかし、碁会所で初段で勝ち越すことは到底でなかった。
席主が困ってしまったことがある。

  石井邦生プロは関学出身で、たまたま関学主将との打ち込み碁となった。
何と、先番から井目まで打ち込まれたという実際の話。

心からエンジョイ
碁は心からエンジョイするもの。

 「面白いことを言うてもよろしいか」と、尾崎正一先生。

  碁吉会を立ち上げたとき、碁吉憲章を謳い挙げた。
  酒気帯び碁がダメ。雑音もダメ・・・の時、
 「面白いことを言うてもよろしいか」と尾崎先生。



 ある日のこと、先生は碁を打っているとき、相手におかしな手が出ると
 「そんなことでよろしいか」と、咎めるとか、たしなめるのではなくて、
注意を促す言葉だった。勿論、置き直しの催促である。